【絵本】『からあげビーチ』で知る多様性。からあげの中身は鶏肉だけ?

からあげビーチ|レビュー

からあげといえば『鶏肉』だよね!

ねみ

おや、本当に『鶏肉だけ』ですか?

以前、左利きの娘のために『ヒミツのひだりききクラブ』を読みました。

同じ作者による、フードダイバーシティ(食の多様性)を題材にした絵本があります。

からあげのレシピ本ではありません。

人は見た目で分からなくても、いろいろな違いがあると教えてくれる絵本です。

この本をおすすめしたい方
  • 身近に食事制限のある子がいる
  • 食事制限の種類と呼び方が知りたい
  • 鶏肉以外のからあげが知りたい
目次

からあげビーチ

  • 著者:キリーロバ・ナージャ
  • イラスト:古谷萌、五十嵐淳子
  • 発売日:2021/5/13
  • 出版社:文響社
  • サイズ:28.3×21.6×1 cm
  • 単行本:44ページ

あらすじ

鶏肉のからあげ一家が、夏のビーチにでかけます。

ビーチでは、どのからあげも“衣”をぬいで中身のみになります。

一家はあたりを見渡すと、衣をぬいだ中身は『タコ』や『大豆』をはじめ、たくさんの種類があることに気が付きます。

それぞれのからあげに話しかけると、自分たちはどんな人に好まれるからあげかを教えてくれます。

フードダイバーシティ(食の多様性)

宗教や主義、アレルギーなどによりそれぞれ食べられないものがある方が世界には多くいます。

『からあげビーチ』では、たくさんある食事制限のなかから、6種類を取り上げています。

それぞれの制限に対応したからあげが、キャラクター化されて登場します。

食べられないもの
ミートイーター特になし
(アレルギー注意)
ペスカタリアン
(卵や乳製品はOK)
グルテンフリー小麦
ベジタリアン肉・魚
(卵や乳製品はOK)
ヴィーガン肉・魚・卵・乳製品
ハラール酒・豚肉
※細かな決まりは省略
ねみ

著者本人は、ペスカタリアンです

アレルギーについてふれるページもあります。

本書で触れてはいませんが、身体の健康を守るために食事制限をすることもあります。

現在、日本にもあらゆる国からの旅行者や留学生がやってくるようになりました。

フードダイバーシティはさらに重要視され、それぞれのニーズに対応できるお店も求められるようになってきています。

参考▶【今さら聞けないフードダイバーシティ基礎情報まとめ】ハラール(ハラル)とは?ベジタリアンとは?ヴィーガン(ビーガン)とは?素食とは?

対象年齢:なぜ?どうして?が始まるころ

自分やお友達に食べられないもの(食事に制限)があるのはなぜか、絵本を通して学ぶことができます。

意思疎通ができはじめて、まわりのことが気になりだす、3歳ごろから読んであげるとよさそうです。

ひとりで読むなら、小学生低学年ごろから

用語は難しいので、最初からすべて理解することは大変でしょう。

大人もいっしょに読むと、あいまいだった理解を深めることができます。

ねみ

自由研究にも使えそうな題材です

おわりに

正解はもちろんない。答えなら無限大にある。

さあ、新しい「おいしい」をみんなで探そう!

引用:からあげビーチ あとがき

“食べられない”理由はさまざまありますが、お互いの存在を認めあって、それぞれの『おいしい』を同じテーブルでかみしめたいですね。

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